洋服屋難民

工場さんの展示会が原宿であったので、立ち寄った帰りに原宿リサーチ。

最初に入った会社が原宿だったので、この辺りは歩き慣れた場所である。

が10数年前と比べて、明らかに海外の人の割合が増えたし、街並みも様変わりしている。

そう言えば昔好きだったブランドのお店もなくなっている。

お店はたくさんあるけれど、入りたいと思うお店はない。

いつからだろう、洋服屋難民になったのは。

ファッションが好きだったころは行きつけのお店があって、そこに行くのが楽しみで、仲の良い店員さんがいて、買わなくても洋服の話で盛り上がって。

「趣味は買い物」なんて履歴書にも書いてたくらいだから、その時間が好きだったのだと思う。

大人になったからなのか、自分の趣味が変わったのか、つくる側になってしまったからなのか。

ワンクリックでどこでもモノが手に入る時代に、手に入れる場所を探しているのはどういうことなんだろう。

 

きっと求めているのは、ドキドキするような刺激と、人とのつながりなんだと思う。

いまそれを作り出す側にいるはずなのに、自分が満たされていない、面白くない状態だから、それをつくることができていない。

面白いこと、楽しいことにも鈍感になってしまっている。

子供のように、素直にものごとを受け止められる大人でありたいと思う。