工場さんと
名古屋の工場さんがご来社された。
昨年からお仕事を始めた工場さんで、管理がしっかりしているので、少しずつ仕事が増えてきた。
良い工場と組めるかどうかがこの仕事においての肝である。
去年は春先に製品不良が多発し、お客様との取引停止寸前まで追い込まれた。
依頼していた工場さんの外注先で、研修生の入れ替わりや減少が起きていて、品質、管理のレベルがかなり落ちていた。
納期やコストを追い求めた結果、お客様にご迷惑をかけてしまった。
自分自身も忙しさにかまけて、現場から遠ざかっていたことで気づけなかった。
そして気づいた後の対応も、工場さん任せにしてしまったため、傷口を広げてしまった。
独立する前からではあるが、仕入先さんとの付き合い方を大事にしてきた。
スポットの仕事で終わるのではなく、継続的にある程度まとまった仕事を出していくことで、お互いにメリットを出していけるし、お客様にも安定して商品を供給できる。
ただ長い間うまく回っていると、そこから変わりにくくなるし、変化に気づきにくくなる。
他社と比べてどういうレベルなのかも把握できていなかった。
全ては自分の油断が招いた結果。
一度つくり場を全て見直し、お客様とも一緒に工場に行き、環境を整えた。
新規の工場さんを増やし、どういうものづくりをしているか、管理の方法、コスト感など、比較する中で新しく見えてきたこともあった。
工場さんから教えられ、鍛えられる日々である。
あれからもう1年が経つ。
いま去年と比べて、生産は安定してきている。
良い商品を作れているという実感がある。
やってきたことは間違いではなかった。
それでも常に危機感を持って。
現場にもっと近づいていく。
もっとレベルアップするために。