好きを仕事に
自社で作った製品サンプルをお客様がインスタにアップ。
1時間も経たないうちに「いいね」が1000を超える。
コメントも数十件。
話には聞いていたが、初めて自分が関わって、SNSの影響力を目の当たりにし、ドキドキした。
作り手の思いや言葉が、お店やホームページという場を通り越して、ダイレクトにリアルタイムで繋がっていく。
大企業であるとか、著名なデザイナーということではない。
一人の主婦「欲しい」が形となり、それに共感する人たちへ伝わっていく。
人と人との繋がりということで、頭の固い私は対面であることの重要性を信じている。
ただ、目の前で起こっているこの人と人との繋がり方を無視はできなくなっている。
「好きなことを仕事に」
というと昔は「何を甘いことを。夢ばかり見て」と一笑された。
今は「好きなことでなければ本当に勝てない」という時代になりつつあるように思う。
そして、社会の固定観念の中で優等生として生きてきた人たちは「自分の好きってなんだっけ」と途方に暮れる。
優等生でなかった私でも同じ状況である。
ある意味ではいい時代なのだと思う。
皆が好きを形にできていけば、少なくとも今より面白いことができるんじゃないかと。
ネットが普及してきたことでできるようになったことでもあると思う。
私にとっても大切な帰路である。
大切なのは自分の心に素直になることだ。