父の日の贈りもの
父の日というものは、なぜか軽んじられているように思う。
バレンタインデーに対してホワイトデーができたように、母の日があるから仕方なく父の日もあるという雰囲気がある。
母の日には花を贈る習慣があるのに、父の日にはこれといってきまりがない。
父の日を象徴する贈り物がないのだ。
そういえばバレンタインのチョコに対して、ホワイトデーのお返しは曖昧だったりする。
自分自身は父親になったが、子供はまだ小さいし、父の日に何かをしてもらいたいという気持ちはない。
ただ、自分の父親には毎年何かを贈るようにしている。
きっと会社を辞めてイタリアに旅行に行った影響だと思う。
こんな作られたイベントでも、家族を思うきっかけとなっている。
普段なかなかできない感謝を伝えることができる。
と言っても70を過ぎた父親に贈るものと言えばほぼ毎回お酒。
普段自分でも買わないようなちょっと高めのウヰスキーを今年も贈った。
当日父親から電話が。
1分にも満たない短い通話。
それで良いんだと思う。
そんなに多くの言葉は必要ない。
小さなイベントだが、家族を家族として思える時間。
それが一番の贈り物なのだと思う。