オリジナルTシャツ①

弊社は基本的には相手先ブランドの受注生産、いわゆるOEMが主な仕事になるので、自社ブランドの商品というものはない。

が、ものをつくるノウハウと環境は整っているので、つくるだけならすぐにできる。

私自身はデザイナーでもないし、何かをつくって発信していこうという気持ちが強いわけではないので、これまであまりオリジナルのモノづくりをしてこなかった。

今回知り合いの方に提案いただき、オリジナルのTシャツをつくることになった。

Tシャツと言えば、カットソー製品の中でも基本となるもので、これまでに100型を超えるほど、枚数でいうと何十万枚というほどつくってきたのだから、つくること自体はたやすい。

ただ、本当に良いもの、自分でも欲しいものとなるとそれは簡単ではない。

今回作るのは無地のVネック。

スーツの中に着ることをイメージしたもの。

シンプルだからこそ難しい。

素材選びから吟味する。

カットソーの生地ということを考えると、日本は世界トップレベルだと思っている。

もちろん、全てを知っているわけではないのだが、糸を作る技術、編み立て、仕上げ・整理。

全てが非常に高いレベルにあり、生地の完成度というものが高い。

海外のコレクションブランドもわざわざ買いに来るくらい、良い生地を作っているのだ。

我々も日々そういう生地を見ながらも、お客様の上代の関係でなかなか使えなかったりするものの多い。

 

オリジナルTシャツ。

素材選定にあたり、

①今まで「これは良い」と思っていたのに使えなかった素材。

②しっかり目が詰まっていて、しかもキックバックがある。

③見た目の品がある。

この3点を重視した。

<つづく>