パン屋さんに感謝をこめて

週末の朝は、息子とパンを買いに行く。

もともとは住んでいるマンションの隣にお店があり、すぐに買いに行けたのだが、去年駅前に移転してしまった。

それ以来、息子の歩く練習にと思い、週末に一緒に買いに行くのがルーティンになった。

最初は数歩しか歩けなかったのが、いつの間にか数百メートル歩けるようになって、今度は抱っこをせがむようになって。

息子の成長を楽しみながら、片道20分くらいかけてパン屋さんへ行く。

息子はマイペースで、決して手を繋いで歩こうとはせず、途中他人の家の扉を開けようとしたり、葉っぱを拾ったり、この時間を楽しんでいる。

 

パン屋さんは朝6時から営業している。

店主は脱サラし、フランスで修行をしてきた方で、「朝焼きたてのパンを食べて欲しい」という思いで、6時から営業しているとのこと。

そんな思いに敬意を表し、朝食はごはん派の私も毎週末はパンを食べている。

 

毎週葉っぱを手にしてお店に行っていた息子は「葉っぱちゃん」と呼ばれていた。

次第に名前を覚えてもらい、名前で呼んでもらえるようになった。

まだ言葉をしゃべれない息子もパン屋さんに喜んで入っていって、店員さんに葉っぱを得意げに見せている。

 

週末の朝のこの何気無いやりとりが温かい。

こんな時間を大切にしていきたいんだなと思っているのです。